あなたらしい「好き」をそのまま生きていい。ギリシャで13年ぶりにとった筆が私らしさを導き出してくれた話

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みなさん、子供の頃に

夢中になっていたことってありますか?

 

私は絵を描くことが大好きでした

漫画好きの姉の影響もあり、

漫画の絵や風景の絵を

小学校の絵の具を使って

よく家でも描いていました

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でも、中学校、高校あたりから

絵を描かなくなっていきました

理由の一つは、

絵で食べていけるなんて

思っていなかったから

 

そして、もう一つは

他人からの「助言」の中で

絵を描くことが辛くなってきたから

 

絵で何かを表現することが

好きで描いていたのに、

絵を見て、先生や、姉から

もっとこうしたほうがいい

ああしたほうがいい

といわれることが多くなり、

もう、じろじろ私の絵を

誰かが見るのも嫌になって来ました

 

でも、自分が好きだった絵のことを

思い出させてくれた

とあるギリシャのミュージシャンがいました

 

まさか自分がギリシャで・・・という体験の話です

ロードス島のアートパークを手伝うことに

ギリシャのロードス島は

トルコから船で約1時間半のところにあります

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ここは、晴天率70%。

温暖な気候ということもあり、

西ヨーロッパやトルコから

観光客が5月以降押し寄せてきます

エーゲ海の美しい海

エーゲ海の美しい海

私はちょうど5月に、

ロードス島のドイツ人の

ホストさんのところにいました。

ただ、

その方は1週間しか受け入れができなくて、

私は次の週、どこに行くか

全くあてがありませんでした。

 

あるとき、そのドイツ人のホストさんに

私が絵を昔描いていた、ということを話すと、

私の知り合いに

アートパーク(屋外で絵を展示する施設)

を開こうとしている人がいる、といいました。

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二人でインターネットで見てみると、

なんと、

その人はアートパークを開くにあたり、

お手伝いができる人を募集している、

というのです

 

早速その方に連絡をとってみると、

その2日後に会いに着てくれました

そして、その日中に

来週はその方のところに

行くことに決まりました

 

何とまぁ、とんとん

と決まったこと・・

ダモンとの出会い

その方の名前はダモン

ギリシャ人で、サックス奏者であり、

岩の彫刻家でもあります

普段は観光客にむけて、

5つ星ホテルなどで

夜8時から11時くらいまで演奏して、

オフシーズンや時間があるときに

彫刻の活動を行っています

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演奏中のダモン

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ダモンと訪問してきた観光客

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ダモンの作品

 

そのダモンのところで、

すぐにアートパークを

手伝うことになりました。

 

手伝うといっても、まず、

キッチンなどをつけたり、

掃除をしたりでした。

 

ダモンと一緒に展示物を

設置する作業をしたりもしました

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ダモンは

「トシコも絵を描くんだそうだね?」

と私に聞きました

 

わたし
うん、描くんだけど、もう13年くらい描いてないなぁ
ダモン
なんでだい?
わたし
忙しかったりして・・・
ダモン
そうなんだ!じゃあ、ここで描いたらいいよ!
わたし
絵の具とかもっていないよ?
ダモン
今から買いに行こう!
わたし
え???

そんなノリで、

ロードス島のあらゆるお店を回って、

私の資材の買出しと

アートパークに必要なものを買い集めました

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ダモンが買ってくれた絵の具と色鉛筆。そのほかにも筆、紙、鉛筆など必要なものを買ってくれた

なんでも、ダモンはこのアートパークを

以前は自分の資金でやっていて、

EUに補助金(だったかな?)を申請していて、

今期はそれが通ったので、

アートパークの規模も拡大して、

私のような手伝ってくれる人が

住める場所も用意できたとのことです

経済的にも余裕があったようで、

好きな絵をかけない私を不憫に思ったのか

全て必要なものを買い揃えてくれました

 

ダモンは快く、

「これで好きなだけ描きなよ!」

と言ってくれました

 

お手伝いも大体4時ごろには終わっているので、

絵を描く時間はたっぷりあります

筆をとるのが怖かった

でも、なんだか私は描くことは躊躇していました

もう何十年も描いていない、でも描きたい

 

すごく怖かった

 

恐怖というよりも、

何か私の中のものが溢れ出てきそうで

でも、

それを私が扱えるのかどうか分からなくて

出て来たものを、

 

形にできなかったらどうしよう

お金にできなかったらどうしよう

伝えられなかったらどうしよう

・・・

と思っていました

 

でも、目の前に開かれた

カラフルな水彩画のチューブたちが

とっても仲良さそうに見えて

そして

子供の頃に親しんで描いていたころの

まるで幼馴染との時間を

思い出したような感覚がありました

 

そして、おそるおそる

筆を取り、描き始めました

 

思ったとおり、上手くは描けない

でも、すごい楽しい

私の中のものがどーっと流れてくる

楽しさに勢いをまかせて

筆をすすめていきました

私は自然が好きなので、身の回りにあった花や

葉っぱや、しずくや、

ビーチの海と空を描きました

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勢いで描いた絵たち。その辺に転がっているダモンの岩の彫刻の材料の上で乾かす笑

そして言葉が好きでもあるので、

漢字をポンッとある絵に載せました

 

翌日、ダモンが見て、

「ワーー―ーオ!

トシコは才能ある芸術家だね!」

と言ってくれました

やはり漢字は西洋人にとっては

アーティスティックでエキゾチックなようで

それにも感動していた様子でした

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描く前にもやもや思っていたことを

正直にダモンに話すと、

 

「プロフェッショナルかどうかなんて、

関係ないんだ。

そんなの、誰かがつけた名前なだけなんだ

その人が感動して、

楽しんで描いたならばそれは全て芸術なんだ

プロかどうかを気にすることが、

芸術の創造性や独創性を

一番奪うものなんだ」

と、そして

 

「トシコの絵を、自分は好きだ。

繊細な、いい絵を描くじゃないか」

と言ってくれました

 

嬉しかったです・・・が、

でも、そこには

納得がいっていない自分がいました

自分が楽しむために描くだけでいいのかな・・・

なんだかそれって

自己満足なんじゃないか?・・・と

 

そんな私を見てダモンは、

色々考えなくてもいいんだよ!

楽しんで絵を描いていれば!

と背中を押してくれるのですが、

なんだかすっきりしません

サラの一言が前を向かせてくれた

その翌日、

ダモンの友人であり、アートパークに出展する、

ドイツ人のサラという

登山家、兼写真家の子が訪れました

 

そのサラが、私の絵を見て言った一言が、

私のもやもやを晴れさせました

 

「トシコの絵を見ていると、

絵の美しさもそうなんだけど

自然の美しさから感じたことを

心の状態をそのまま表現していて

トシコが自然を感じて

癒されている感情が伝わってきて

絵を見ている私達もなんだか見ていて癒される

和やかで穏やかな気持ちになれる」

と言ってくれました

Peaceful artworkと言ってくれました

もう、

涙が出るくらい嬉しかった・・・

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サラと私

 

無意識でしたが、

私が絵を描いているとき、

私自身が、

自然の色から、生命力から

癒される気持ちが、素直に絵にそのまま

投影されていたのです

 

それを見た人が、

言葉や私のことを知らなくても、癒される

 

描いた絵を通じて、

誰かの心を和やかにできる・・・

こんなに嬉しいことはない!!!

絵ってすごい!!!

と思いました

自分の「好き」は「好き」でいい!

絵を描いて表現する楽しさを味わうより

絵を描いて、世の中にどう役立つんだ?と

思えば、自分の「好き」という

素直な気持ちを脇において

世間の枠に当てはめようとして、

絵を自分が落ち込む道具に

していたことに気付きました

 

 

絵を続ける、自分が納得できる理由

それを私が欲していただけだった

何の為に?自分が嬉しくなるため、

それでもいいのかもしれないけれど、

絵を通じて、私の「好き」を

他の誰かに「幸せ」を伝染させることができる、

と気付けた経験でした

ダモンは私の絵をギャラリーの一角に飾ってくれました

ダモンは私の絵をギャラリーの一角に飾ってくれました

やっぱり好きだという気持ちで、

ギリシャでおそるおそる取った筆が、

私を導いてくれました

 

絵がご縁を繋げてくれて、

ドイツのホストさんを通して私はダモンに会えた

ドイツのホストさんも忙しい中、絵を見に来てくれた

ドイツのホストさんも忙しい中、絵を見に来てくれた

制限なく、ああだこうだといわず、

私に自由に絵を描かせてくれたダモン、

ありがとう

感じたことをそのまま伝えてくれたサラ、

ありがとう

 

絵は続けていきます

自分のため、

そして見てくれる人のために

 

あなたが、あなたの「好き」で

あなたと誰かをハッピーにできますように

 

あなたにはその力は既にあるのですから


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