ギリシャ。
皆さんどんなイメージですか?
地中海の島々?
サントリーニ島の美しい夕焼け?
オリンピック?
私もそのようなイメージでいました
きれいな海と島々
古代ギリシャの英知が集まった場所、アテネ・・・
この国での5月のアテネの滞在までは。
もう、
なんでやねん!と突っ込みどころ満載の
イメージを覆す出来事の連続でした
Contents
アテネさん、こんにちは
トルコで会った一緒に旅をする予定だった友人と
プチ喧嘩をして別れて
ロードス島に行き、
そこから首都、アテネに飛びました
そこからアルバニアのホステルで
ボランティアをしようと思い
アテネからバスに乗ることを計画
さあアテネに着きました

なんでやねんギリシャその①、まさかの、どストライキ!
今年の5月18日、アテネ二到着!

2泊して、翌日にアルバニア行きの
バスのチケットを取る予定でした
ホステルを目指してさぁ地下鉄に乗ろう!
地下鉄の入り口が分からなかったので
地元の人に聞いて、
改札口(?)に到着。。。。
あれ?
シャッターが閉まっている・・・
???行くところ間違えたのかな?
周辺をうろうろ
どうもホームに行く入り口は
シャッターが閉まっています・・・
なぜ?!
あの地元の人、
確かにここって言ってたよね!?
その辺にいた駅員さんらしき人に聞くと
「あぁ、今日は交通機関はストライキで止まってるよ」
「えぇ!?」
まじですか!?
なんとー!
そう、私がアテネに到着した5月18日。
ちょうどその週、EUがギリシャに追加支援を決定し、
その条件としてギリシャに緊縮政策を課したのです
(日本ではあまりニュースに
なっていなかったみたいですね)
ギリシャ政府がEUから追加でお金をもらうために
国内の労働者から追加の税を徴収すると決定したのです
その決定に対して、ギリシャ各地で
ストライキやデモが頻発している週だったのです

国会議事堂らしき建物の前でデモする人々

警察部隊もすぐ横でスタンバイ

デモ隊が通ったあとの道路はガラガラ
ギリシャ豆知識
ギリシャ国民の25%は公務員
(ちなみに日本は2.8%)で、
早期退職や給与年金が
これでもかというほど充実していると言われます
定年退職は55歳
年金は現役で働く給与と
同額もらえると言う情報も耳にしました
給与年金は本人と配偶者が死亡した場合でも
未婚の娘息子にも支払われるとか
遅刻をしなかったら支給される手当てもあるとか笑
基本給は月給23万円程度でも、
各種手当てを含めると月給83万円にもなるとか
(経済省の中央官僚の場合)
今までの給与形態や公務員への待遇が良かったがために、
「税金を追加で取るぞー」と政府が言い出したので
皆怒ってしまったというわけです
(これまでもいろいろ緊縮政策は行われていましたが割愛)
と、いうわけで
そんなことはつゆ知らず
しぶしぶ、重い荷物をしょって
結局歩いて4駅分くらい歩く羽目になり
歩いてやっとホステルに到着
電車もバスも動かないと言うので、
気を取り直して翌日バスのチケットを買おうと
ホステルで働いていたあんちゃんに
アルバニアに出ているバスのチケットは
どこで買えるか聞いたところ
あんちゃん地図を指差す
と翌日バスのあるらしき辺りまで地下鉄で行くと、
そこには更なる!?がありました
なんでやねんギリシャその②、えぇー!?国境封鎖?
ホステルのあんちゃんが
「この辺だよー」と言っていた駅で降り、
いろいろ聞きながらチケットを売っている
バスの代理店にたどり着きました
その代理店には、
超超超無愛想なおばちゃんが一人だけいて、
なんとも、暗くどよーんとした空気が漂っていました・・・

お店には誰もいなく、
おばちゃんも私に挨拶を返してくれなく、
でも、気を取り直して
アルバニアの首都
ティラナに行くチケットを購入しました
そのおばちゃんは英語があまり堪能ではなく、
私はおばちゃんが提示してくれた、
朝9時発のチケットを買って行きました
ここまでは順調、よしよし
翌日、そのくらい代理店に朝9時前に着き、
無愛想なおばちゃんの横でのんきに
朝ごはんのサンドイッチを食べていました
なんかおかしい・・・
9時にバスが発車なのに他の乗客が全くいない
しかも、9時まであと10分…
おばちゃんに
と聞きに行くと
おばちゃんはかったるそうに
と繰り返し言うのです
でもおばちゃんは
アット ナインを繰り返します
いったい何を伝えたいんだ?
とふとチケットを見ると・・・
ガーン!∑(Д`;ノ)
バスの発車時刻、まさかの
夜の
9時。
そう、おばちゃんは
at night と言っていたのです
えー!?
てっきり朝の9時出発だと思って
チケットを見なかった不覚!
おばちゃん、
朝ごはんを横で食べている私を
何だと思ってたのさ!?
しぶしぶと代理店を出て行く私・・・
ちょっとまて、夜の9時発車?
ってことは
わたし、夜行バスかっちゃったってこと?
夜行バス、それはちょっと不安だったのです
安全面で、なんとなく。
あの代理店の雰囲気もなんか、嫌な感じだったし
そうだ、チケットを換えよう!
と思ったら
目の前に他のバスの代理店はっけーん♪
しかも小奇麗でちゃんとしてそう!
あのおばちゃんの代理店はなんか不安が残るし、
他のバス会社の出発時刻もチェックしておこう!
今日の昼のチケットを買えたら、
あのおばちゃんの夜行バスを
キャンセルすればいいんだ!
とドアを開けました
なんでやねんギリシャその③、不法入国!?
無愛想なおばちゃんのバスの代理店を指差す私
・・・ああ、あそこね。うーん。
・・・・
この代理店に入ってよかったぁ・・・
アルバニアにまさかの不法入国になるところでした
危うく
シェンゲンビザが使えるヨーロッパの他の国に
怪しまれずに入国するために
この、
「ギリシャを出ましたよ」という
公的な証拠は、アルバニアに行くために絶対条件でした
どういうことかというと
ギリシャは日本人が
シェンゲンビザを使える国の一つです
シェンゲンエリア内の国は入国審査は省かれます
が
アルバニアはシェンゲンビザに加入していないのです
なので、ギリシャとアルバニア、
この二つの国を移動するときは入国審査が必要です
でも、そのスタンプがないと
「どうやって移動したんだ!?」
と疑いをかけられてしまいかねないのです
ちゃんと審査を受けて、移動していますよという
証拠を残すためにも
入国審査で押されるスタンプが必要だったんです
昨今のシリアからの難民問題で
観光客に対しても
出入国の審査が厳しくなっていました
「移民か?観光客か?」
「長期滞在しそうか?怪しくないか?」と言う
入国審査官の問いに対して
疑わしい情報は一つでも払拭したかったのです

アテネで見つけた移民が書いたと思われる抗議文。英語とギリシャ語で書かれている「人権はいかなる法律の上に存在すべきだ」「私達はただ窓から海を見て、家族が近くにいると感じたいだけ」

アテネのいたるところで見つけた移民によると見られるグラフィティ
2番目に来た代理店の方のお話を聞かず、
もし私がそのまま夜行バスに乗っていたら
危うくアルバニアから出るときに
怪しい旅行客リストに私の名前が載っていたでしょう
そして
ヨーロッパ各国を周ることが
難しくなっていたでしょう
かくして、
おばちゃんのところで嫌ーな顔をされながら
夜行バスのチケットをキャンセルし
(キャンセル料とりやがって!笑)
無事に(?)ストライキが終わった5月21日日曜日
晴れてバスに乗り、
通関でスタンプを押してもらい
無事にアルバニア、ティラナに到着したのでした
2日間の滞在予定のアテネでしたが
やれやれ、合計5日間も滞在してしまいました
いろいろ勉強になりました
こんなことがあるのも旅の醍醐味ですねぇ

濃いめのギリシャコーヒー。 滞在が長くなったから味わえたものだなぁ
日本の頑張る方々に感謝です
日本って
不景気だ不景気だ言っていますけど、
ストライキってしないんですよね
していたときもあるかもしれないですけど、
私は経験がないです
きっとみんな、
文句を言いたいことがありつつも
頑張ってくださっている
ありがとうございます
日本人って頑張りやさんなんですよね
頑張りやさんだから、まじめだから
それが、裏目に出て
自分自身を攻めたりすることもあるんですよね
体を壊すほど働き、
精神的に病むほど周りに気を使う
無理をするのはよくないですが、
懸命な国民性の裏返しなんですよね
丁寧すぎると思う
アナウンスをしてくださる車掌さん、
てきぱきと書類をやってくれる
区役所、市役所のかたがた
夜遅くまでの学校に残って
授業の準備をしている先生方
いつもありがとうございます
たまには息抜きもしてくださいね
今年も一年お世話になりました
12/31/2016