頑張るのは、本当は誰のため?自分に自信がなくてアメリカでもがき苦しんでいた話


アメリカの大学に行った理由

18歳の時、

私はアメリカの大学に

進学することを選びました

なぜなら、大学生活を

日本で過ごすことに、

あまり魅力を感じなかった

 

中学校、高校と、グループで行動したり

他の子と意見を会わせたりする事が

苦痛でたまりませんでした

トイレに行くときも、友人から

「一緒についてきて」

といわれ、

個人として、意見を言ったり

行動したりすることをしたくても

とても窮屈に感じていました

 

そして、高校のときに自ら始めた

ボランティア活動で留学生のサポートをし、

海外の人の接し方にとても感動を覚えました

日本でボランティアを通じて知り合ったご近所に住むアメリカ人家族

日本でボランティアを通じて知り合ったご近所に住むアメリカ人家族

グループの一人としての阿部達志子

ではなく、

個人としての、

阿部達志子に対して

彼らがコミュニケーションをとってくれたこと

つたない英語でも、

一生懸命に

私の話を聞こうとしてくれたことが

とても嬉しかったからです

 

私はは普通の公立に通う、高校生でした。

親も特に英才教育などは

受けさせたりはしませんでしたし

海外に親戚も友達もいませんでした

 

でも、それでも、

このまま日本にいるよりも

海外の広い世界を見てみたい

もっと楽しみたいと、

経済的にも語学力のレベル的にも

入学が可能な、アメリカの

二年制短期大学に入学しました

ウェスタンワイオミングコミュニティカレッジ

ウェスタンワイオミングコミュニティカレッジ

わたしは、

ああ、やっと

日本人の群れから出られる・・・

と、もう

ウッキウキ☆でした

 

アメリカにも日本人はいる。そこで私がやったこと

やっとの思いで英語を勉強し、

必要なレベルまで上達させ、

入学手続きも全部自分でやり、

たどり着いたアメリカの大学

 

私はアメリカ人学生や

他の留学生と

すぐに仲良くなりました

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空気を読んだり

グループの一人として

「誰か」と同じように振舞ったり、

無理に賛成意見を言わなくていい

自分の言いたいことを表現できる

 

ああ、なんて自由なんだ!

なんてイキイキするんだろう!

 

一方、このアメリカの大学にも

日本人の留学生はいました

 

でも英語も伸ばしたかったし

知らないアメリカの世界を

どんどん体験したかった

留学生との時間を過ごしたかった

 

いつも日本人と一緒にいたら

アメリカまで来た意味もないと思い

 

だから私は彼らと距離を置きました

 

そして、

日本人同士でうわさを広めあったり、

お互いの悪口を言っていたり

していたことも知っていたので

くだらないなと思っていました

 

これらの理由もありますが、

なにより、

日本でもグループなどを作り、

空気を読ませるような

周りとあわせるような人と

一緒にいることが嫌だったから

あまり関わろうとしませんでした

週末はいつも留学生と一緒に過ごす

週末はいつも留学生と一緒に過ごす

変な負けず嫌い

当時はがむしゃらに頑張っていました

なぜなら

アメリカ人や他の留学生から

 

日本人はアメリカに来ても

部屋にこもって日本語ばかり話してパソコンばかりやっている

というふうにレッテルを

貼られていたのです

 

「日本人」として

ひとまとめにされたくなくて

そんなレッテルを貼られて

そこに収まったら

負けだと思いました

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レッテルを貼られる前に

そんな、

過去の日本人が作ってきた前提、

ぶっ壊してやろうと思いました

 

がむしゃらに色々頑張りました

負けず嫌いでした

 

生徒会に入り

留学生のパーティの企画をし、

地域のボランティアにも毎週末行き

心理学の先生と一緒に授業をつくったり、

移民の人に英語を教えたり、

話し相手になるバイトを

大学内でやったり・・・

 

もう、思いつく限り、やりました

 

心の中で叫びながら

 

私は他の日本人とは違うんだ

私を見てくれ

レッテルを利用していた私

日本人の一員として

そのときは、

日本人としてひとまとめにされたくなくて

頑張っていました

 

でも、本当は、

アメリカ人や留学生達が

日本人に対して貼ったレッテルを利用して

私が日本人に貼った

「どうしようもない日本人」像を

証明しようと、必死に

頑張っていたと、

あとから振り返ると感じます

 

どういうことかというと、

 

アメリカ人たちからまず、

「自分」が

パソコンばかり見ている日本人、と

ひとまとめにされて

レッテルを貼られたくないがために

そこに収まりたくないがために

頑張っていました

 

でも、その頑張っていた本当の理由は、

「同じような価値観で

馴れ合いをしているのが日本人」

「グループをつくって

空気をお互い読ませあっている

どうしようもないのが日本人」

という

わたしが

日本人に対して貼ったレッテルは、

正しいんだ、

見てくれ、アメリカ人達、

他の日本人は

こんなにみっともないんだ、

私に比べて。

 

ということを証明したかった

 

自分が安心する為に

自分のあり方を認めてもらいたかった

 

私が日本人の中になじめない

不安感

疎外感

孤独感

違和感

全てを解消したかった

 

「優秀」な私がいることで

他の日本人がみっともない、

ということを証明できる

いい比較対象にできる

見せ付けることができる

 

なんて都合がよかったんだろう

成績優秀者の表彰式

成績優秀者の表彰式

 

この時、頑張ってはいたけれど、

気持ちは空回りで

いつもがけっぷちでした

 

優秀な成績

ボランティア活動

教授たちからの評価

 

これらを取ったら

何が残るか分からなかった

存在価値が

なくなってしまうような・・・

そんな気がしていました

卒業式で成績優秀者の賞をもらった同士との一枚

卒業式で成績優秀者の賞をもらった同士との一枚

自尊心の低さからの行動、それは誠実な行動ではなかった

このように自尊心が低かった私が

起こした行動、

成績と課外の活動、

ボランティア活動などなどなど

活動したときの終了証や成績優秀者に送られる表彰状の数々

活動したときの終了証や成績優秀者に送られる表彰状の数々

 

 

この時、頑張ってはいたけど

なんだか自分の中では

ちゃんと身になっていないような

感覚がしました

 

自分がこれらの活動を、

誠実に人のためにやろうと

していなかったのだと思います

 

なぜなら、本当に生徒会活動に

興味があって本気で大学に貢献したい、

という思いのもとではなく

 

自分を見て欲しい!

頑張っているんだから!

 

という思いのもと

やっていたからだと思います

 

当然ですよね

 

本当に、

もったいないことをしたな、

と思います

 

でも今は、そんな過去も受け入れて

一歩一歩、日本で日本人に対して

見方を和らげることが

できるようになりました

 

力んでいたコブシが

疲れてきちゃったからです

コブシを緩めて

手を広げて、

その手で、誰かの背中をさすることができると

そうすると誰かが元気になると、

今はちょっとづつ、少しづつ、

分かってきたからです

 

みなさんは、

何かをがむしゃらに頑張る時、

 

何の為にやっていますか?

 

誰の為にやっていますか?

 

目標を達成できたときに

誰の笑顔を見たいですか?

 

そもそも、それは、

本当に自分がやりたい事でしょうか?

 

一年の初め、

仕事始めに、是非、

一度考えてみてください

 

あとがき

色々と日本人を頑張って見下そうとしたり、

もがいてきましたが、今となっては

そんな過去も、

それで、いいんじゃないか

と思うのです

 

レッテルを貼られたくないがために

とってきた行動を

良い、悪い

で判断しなくても

いいんじゃないか

 

そう思うのです

 

 

「あーあ、あの時は自尊心なかったなぁ」

と嘆いたり落ち込むのではなくて

 

がむしゃらに頑張ったから、

だからこそ

見えた世界があって、

そこから繋がった世界があることに

目を向ける

あのときの私がいるから

今の私がある

 

あの時、がむしゃらに頑張って、

大学2年間の成績をオールAで収めて、

色々な課外活動で、

授業外で町のNGOの

手伝い等をした活動が評価されて

編入先がすごい額の

返納不要の奨学金をくれた

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毎週末、課外活動で通っていた教会で仲良くなったアシュリー

地域の教会でベビーシッターをして仲良くなった夫婦

地域の教会でベビーシッターをして仲良くなった教授夫婦

その活動をしたおかげで、

まずは思ったことを、

正しくても、

そうでなくても

言ってみること、

うまくいくか分からなくても

行動することの大事さに気付けたんです

留学生のお祭りの企画に参加していっそう仲良くなったエチオピアとスリランカからの留学生

留学生のお祭りの企画をして、一層仲良くなったエチオピアとスリランカからの留学生

その4年制の編入先の大学も、

元はといえば、

仲良くなった英語の先生がきっかけでした

 

積極的に授業に参加していたから

先生とも仲良くなれて、

先生に相談をしたから

彼女の卒業校の存在を知れました

そして彼女が私を推薦してくれたことも、

奨学金をもらえた理由の一つだと思います

その先生の6ヶ月の次女と。卒業式前に食事に連れて行ってくれた

その先生の6ヶ月の次女と。卒業式前にお祝いに食事に連れて行ってくれた

自分がこうだ、と

がむしゃらに「今」に集中していれば

決めた事を生きていれば、

 

そこで見えてくる世界は、

きっと次に繋がる

チャンスをくれると思います

 

 

思いっきりもがく

思いっきりゆれてみる

 

 

そうすると、きっと、自然と、

自分が大切にしたいもの

戻ってきたい居場所が

分かるはずですから

 


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