留学生や日本にいる外国人に聞かれる質問の中に、
この二つがあります


この質問、皆さんならどう答えますか?
安くて便利なものが
ドラッグストアにはいっぱいあって、
いつでも買えるから・・・
細いほうが、スタイルがいいと見られるから・・・
外見にこだわってダイエットに走る人と
自己啓発セミナーに行くけど、
なかなか自分を変えられない人
この人たちには実は共通点があります
Contents
ザ・ボディショップの創業者、アニータ・ロディック
アメリカにいたときに、
ザ、ボディショップの創業者、
アニータ・ロディックという人を知りました
彼女はイタリア系移民のイギリス人で、
教職、レストラン経営を経て、ご主人と共に
世界的ブランド、
ザ・ボディショップを立ち上げました
そう、日本でもよく見かける、
シャンプーや化粧品等を売っているお店です
彼女は、「美」の定義を、
人間の日常の健康的な部分、とし、
性格や好奇心、ユーモア、自分の好きなところを
積極的に外に表現することである、
と述べています
彼女の「美」に対する発信の仕方は、
当時の美容業界の考え方とは全く異なるものでした
当時、(そして現在も)女性の「美」の典型は
長い手足
高い鎖骨
厚い唇
白い滑らかな肌、
みずみずしい若さ
細い太もも
というものでした

アニータは、
ありえない細さや年齢に不相応な肌つやが
「美の理想」であると消費者に投影し、
加齢の不安をあおることで、
美容業界は継続的な収益を上げ
ビジネスを確立していると訴えていました
なぜ、美容雑誌が、
タバコ産業を告発するページではなく
セルライトやしわ、
ダイエットなどにページを費やすのか
考えてみれば、そうですよね
女性の美しさは
「若返るクリーム」や「シワが消える美容液」
で造られるのではなく、
「幸福感という秘密の成分」
が女性を美しくするとアニータは信じたのです
あるサービスが役割を全うするのならば、そのサービスは自然と必要なくなるはず
資本主義の消費社会で生きる私たちは
時折、使用している製品の質を
疑わなければならないと思います
もしも、美容業界がこぞって、本気で
肌にハリを取り戻す美容液や
頭皮から髪を育てる育毛剤を
研究開発し、販売しようとするならば、
もう、とうの昔に私たちは
美容液や育毛剤の
お世話にならなくて済んでいます

もしも本当にその商品が効能があるのなら、
消費者の悩みがその商品によって改善されて
継続的に購入しなくてもよくなるはずだからです
大勢の人に必要がない商品が
ドラッグストアで所狭しと
並んでたりはしないはずです
もしも、美容液や育毛剤が
その役目を全うするだけの効能が本当にあるならば
消費者は継続的に購入して使用しなくてもよいはずです
風邪を引かなくなった人は、
元気な時は風邪薬飲まないですよね?
それと同じことが、
なぜ美容業界では起こらないのでしょうか?

まず、消費者の立場に立った
商品作り、ものづくりをしている会社は
大々的な広告やテレビCMを行ったりするでしょうか
広告費よりも、開発費や研究費に
投資することにより重要を置いているからです
消費者が本当の意味で健康になったり
美しくなることが
消費者の立場に立つ会社のゴールであるからです
毎日、CMや広告で
「理想の美」を意識に刷り込んでいく
●●キロやせたら結婚できる、
こんなヘアスタイルが出来るようになったらモテモテだ
など、一方的な「幸せ」の基準を持たせる
消費者が、今のままではいけない!と不安をあおる
実はこれ、自己啓発セミナーにも共通点があるのです
自己啓発セミナーも同じ
年始にはよく、
[あなたはこのままでいいのか?今年からは生まれ変わる!●●実践塾!]
とか、
[奴隷人生にさらば!●●流△△攻略メソッド!]
とか見かけます・・・
でもこれ、どう思いますか?
もし、このセミナー全部が本物で、
セミナーに通った全員が本当に
このキャッチコピーのようになれたら
そもそもセミナーなんて
必要なくなる、と思いませんか?
セミナーで学んだ人が、もし全員、
キャッチコピーのように成長して
人生が変わっていたら
それを後輩や友人や家族に教えたりすることで
自然と広まっていきませんか?
そうしたら、セミナーって必要なくなりますよね?
なぜ、こんなにセミナーって
いっぱいあるんでしょうか?
私も、数年前はセミナー通っていました
それはもう、いっぱい通っていました
ほとんど毎週末行っていました。
電車賃と時間をかけて。
だって、自分を変えたかったから
でも、変わらなかったんです
それはなぜか?
自分の目標が明確で
自分の時間とエネルギーを賭ける覚悟がある人は、
セミナーに行く時間を
自分の目標に向かって
やるべきことを精査する時間に
あてるからです
自分自身で経験を積むために、
トライアンドエラーを行う時間に
あてるからです
自分を変える!と決めた人は
そもそも
セミナーに行っている時間なんて
ないからです
自分を変えたかったら、
本気で自分を変えないと駄目なんです
自分の脳で考えて、
自分の体で色々動くことに
時間を費やさないと駄目なんです
セミナーでは答えは見つからないんです
いくら有名な人の、
世界的な著名人のセミナーに行って、
うんうん、って聞いて、ノートとって
はい、明日から頑張ろうって
ノート閉じている場合じゃないんです
実践しないと
何も自分の身にならないんです
どんな有名な女優がCMしている
流行の化粧品をいくら使っても、
あなたの内面が変わらなければ
あなたの見かけに違いなんて
出てこないことと同じです
セミナーは答えをくれません
自分を変えたい人は
自分で答えを見つけないといけないです
セミナーは、
あなたの取扱説明書なんて
書いて渡してくれません

渡してくれたとしても、
それは本物ではありません
なぜなら、それは、
あなた自身が自分で
見つけたものではないからです
人に与えられるものと
自分で苦労して見つけたり
身につけたもの
その二つの価値は全く違います

私は、対人援助のプログラムを行っていますが、
いつか、
このお仕事がなくなればいいと思っています
コーチングや目標達成プログラムが
お仕事として必要なくなった時、
その時こそ、
みんなが個性を思いのままに表現して
充実した人生を送れるとき、
私が望むビジョンが達成された時だと
そう思うからです
でも、多分なくならないでしょう
自己啓発セミナーもビジネスです
セミナーで、やすやすと
答えをもらいに行き続けないでください
いい加減、あなたの現在地と向かい合いませんか?
あなたの答えはあなたしか掘り出せませんよ